らせん❕大ヒット映画「リング」の恐怖を引き継ぐ物語をネタバレ解説

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らせん❕大ヒット映画「リング」の恐怖を引き継ぐ物語をネタバレ解説

出典:amazon.co.jp

「ビデオを見た者は1週間後に死ぬ。」

その恐怖を描いた大ヒット、ホラー映画「リング」しかし「リング」の恐怖はそれだけでは終わらなかった。

「リング」と同時上映された「らせん」、ここまでで山村貞子の呪いは一旦区切りがつきます。

名前の通り永遠に続く恐怖なのですが、「らせん」では「リング」の終わりと新たな始まりを描いています。

主演には実力派俳優佐藤浩市を迎え、「リング」に引き続き真田広之、中谷美紀がそのまま出演しています。

前作「リング」ではその姿がラストまで明かされなかった山村貞子も登場します。

呪いのビデオをを見た者の死因を医学的視点から解明していくホラー。

「リング」とは違い脅かし系の演出は少ないが、作品全体に不気味な雰囲気が醸し出されています。

映画「リング」の続編として「リング2」も公開されましたが「らせん」も後に続く「貞子3D」の設定上に存在します。

前作「リング」についてはこちらの記事「リング」で紹介しています。

今回の映画三昧生活は、映画「らせん」を徹底解説していきます。

本記事は映画「らせん」の基本情報、見どころ・おすすめポイント・ストーリー・まとめの順に執筆しています。

「らせん」基本情報

・公開日:1998年1月31日

・上映時間:97分

・監督:飯田譲治

・主な登場人物/出演者

(安藤満男)大学病院の解剖医、過去に一人息子の孝則を水難事故で亡くし、ずっと悔やんで生きてきた/佐藤浩市

(高野舞)女子大生、貞子の呪いによって死亡した高山竜司の教え子であり彼女。高山の第一発見者/中谷美紀

(高山竜司)元妻、浅川玲子と呪いのビデオの謎を追求していたが死亡

(安藤孝則)安藤満男の1人息子、水難事故で死亡

(宮下)安藤と同じ大学の医師、事故で暗くなった安藤を気にかけている

(浅川玲子)テレビ局員、「呪いのビデオ」の謎探っていたが高山死亡後に行方不明に/松嶋菜々子

(吉野賢三)浅川の上司、「呪いのビデオ」に興味を持つ

(山村貞子)呪いのビデオ」を作った、恐ろしい力を持ち恐れられ父親の手によって井戸に落された

「らせん」見どころ・おすすめポイント

・「呪いによる死」の医学による解明と壁

本作では山村貞子の怨念である「呪いのビデオ」による不審死を医学で証明しようとします。

呪いによって死ぬ事を否定し、医学的な視点から「リング」における死者及び、高山竜司の死因を突き止めようとします。

その過程でウィルスの存在が明確になり、突然死の原因に近づきますが・・・・

そこに医学では証明できない壁が立ち塞がります。

・佐藤浩市、真田広之による渋い演技

前途しましたが本作の主人公は、解剖医の安藤満男役を佐藤浩市が演じています。

安藤はかつて水難事故で一人息子の孝則を失っています。

その事で安藤は苦しみ後悔し続けています。そして自らの命をも絶とうともしています。

そんな暗い過去がある安藤の影の部分ををセリフ・表情などで見事に表し見ている側を引き込みます。

そして前作「リング」に引き続き出演の真田広之、彼の渋さは本当にカッコイイと感じます。

「らせん」では前作とは違う性格での登場なのですが、見事に高山竜司を確立させています。

他には、やはり「リング」の続編であるため先に「リング」を鑑賞してからの方が楽しめる事間違いありません。

そして興味を持った方は、「リング2」の鑑賞もオススメします。

以上のようなポイントが見どころと言えます。

 

「らせん」ストーリー (*完全ネタバレありなので、作品を鑑賞してない方はお控え下さい😢)

・高山竜司の死から

いつもの様に一人息子の孝則を水難事故で亡くした解剖医、安藤満男(以下、安藤)は後悔の念から自ら命を断とうしていた。

その時思いとどまった安藤に電話が入る。

電話の相手は同僚の医師宮下だった。要件は本日の司法解剖の遺体は変死した大学で同期だった高山竜司(以下、高山)だとの報告だった。

病院では高山の遺体の解剖が始まった、解剖中安藤は目を開け起き上がる高山を見て驚いたが幻覚だった。

解剖は終わり死因は突然の心筋梗塞だと判明した。高山の胃の内容物から奇妙な暗号が書かれたメモを見つけ安藤は持ち帰る。

その後高山の遺体の第一発見者の高野舞(以下、舞)と面談する。

舞は警察に迫られ気を失い安藤に介抱されその後高山と浅川玲子が「呪いビデオ」について調べていた事を安藤に話す。

しかし安藤は信じようとはしなかった。

・浅川玲子の死、そして新たな恐怖が

自宅に帰った安藤は持ち帰ったメモの暗号を解こうとしていた。学生時代に医学の知識を使った暗号を解く遊びが流行っていたからだ。

安藤はその一部を解明した。内容はDNAの文字だった。

その頃、舞は高山の自宅を訪れていた,そこで舞が見たのは何かに怯え苦しむ高山の姿だった。

そして荒れたテレビの画面、通話の切れた電話、死際に変化した高山の表情。

安藤は病院で高山の死因は血管に謎の腫瘍が見つかったと報告を受ける、そして喉の潰瘍は天然痘に似ていると。

その時浅川玲子が交通事故で亡くなった一方が入る。

現場に駆け付けた安藤、浅川の運転していた車は破損し息子の陽一の亡くなっていた。

しかし陽一は事故の前に亡くなっていた事が判明した。それに気づいた浅川が運転を誤ったという訳だ。

事故現場に1人の男が現れ写真を撮っていた。男は浅川の上司だと名乗った。

そして車の中にある破損したビデオデッキを見つけるのだった。

自宅に帰った安藤は孝則が生きていた時の幻影を見た、そして孝則が海に沈んでいく姿も。

・新たなビデオの出現、安藤はビデオを見てしまった

目を覚ました安藤、必死に孝則を掴もうとした手が硬直していた。

安藤は舞と会っていた、浅川の死因と陽一について舞に話した。

舞は高山が陽一について語った事を話す。そして高山が死際に何かに気づいたという事も。

病院に浅川の上司吉野が訪れた。

吉野は咳き込みながら浅川の手帳を安藤に見せた。そして浅川の経緯について語りだした。

その話のなかで陽一もビデオを見た事と山村貞子についても。

そして山村貞子の写真と「呪いのビデオ」を安藤に渡した。安藤は吉野の背後に高山の姿を見た。

吉野はビデオは見ていない様だった、そして一連の事件の科学的な裏付けが欲しいと言って去った。

安藤はメモの暗号を再び解読し始めた。

そして遂に解読にせいこうした、解読したメモの内容は「DNA PRESENT」という文章だった。

そして安藤はビデオを見てしまった。

ビデオに引き込まれる安藤、父親に襲われ井戸に落ちる貞子が見える。

そしてビデオを見終わった時、貞子があらわれ安藤は唇を奪われる。

果たして幻覚なのか、時計は夜10時5分過ぎを射していた。安藤はビデオテープを破壊した。

翌日、安藤は吉野の元を訪ねていた。ビデオは本物だと。

しかし吉野は信じない、安藤と吉野は口論になった揚げ句安藤は取り押さえられる。

身元引受人として宮下がやって来た車での道中、宮下から4人の学生が心筋梗塞で死んでいた事を知らされる。

自宅に帰った舞はポストに投函されていた封筒を手にする。

送り主は高山だった。中には何枚かの用紙と大人と子供が海辺に立っている姿のスケッチが入っていた。

・安藤の死が近づく、カウントダウンが始まった。

安藤は自宅のカレンダーにビデオを見た日からの1週間後の日付を囲っていた、そしてそれまでの日を×で

安藤は舞に会って自分の考えを告げる。高山はビデオを処分するためにビデオを託したと。

吉野は浅川の手帳からビデオの内容を知り、手帳とビデオを安藤に渡し安藤の前で突然死する。

安藤はビデオを破壊するも死への恐怖に襲われる。

人の心が見える舞は安藤に触れ後悔と悲しみを知り、やがて2人は結ばれた。

・姿を消した舞、助かった安藤

宮下は天然痘に似たウィルスを発見していた。更に吉野の死因が他の者と違うという事実を知る。

ビデオの事を信じない宮下に対し、安藤は自らの身体を調べるよう迫る。

吐き気をもよおし舞は目を覚ました。洗面所の鏡に写っていたのは自分と貞子。

それ以来安藤は舞と連絡がつけずにいた。憤る安藤は舞の住むマンションに向かった。

ドアから水が流れてくるのを見て安藤は窓から侵入した。

そして安藤が見たものは浴槽に溜まった血、舞は姿を消した。

宮下が安藤の前に現れた、安藤の体内にはウィルスが無かった報告を告げる為に。

・安藤、舞(貞子)、高山それぞれの望み

病院に舞が現れた今までとは違う雰囲気の姿で。2人は激しく抱き合った。

一方、舞の住むマンションの屋上の貯水槽で舞の遺体が発見された。

舞は出産していた形跡があった。しかし子供の遺体は発見されなかった。

そして宮下も浅川の手帳を見ていたため、ウィルスに感染していた。そう手帳にも効果があったのだ。

安藤が助かった理由は舞と結ばれたからだった。新たに現れた舞は貞子の生まれ変わりだったのだ。

そして安藤はやってはいけない選択を行う。

孝則の髪の毛を貞子の体内にいれ孝則を蘇らせるという選択を、宮下も協力した。

そして貞子を介して高山も産まれ変わったのだ。

安藤は1人海辺に座っていた。

「お父さん」その声に安藤が振り向く、その先に孝則が立っていた。

安藤は孝則を強く抱きしめた。

安藤は孝則を、貞子は生まれ変わりを、高山も生まれ変わり、それぞれの望みが叶ったのだ。

安藤は高山に陽一を生き返させる事を提案するが、高山はそんな残酷な事は出来ないと返すし舞と共に去っていった。

安藤と孝則は手を繋ぎ海を見ていた。それはまるで高山の描いたスケッチの様な姿であった。

らせん❕大ヒット映画「リング」の恐怖を引き継ぐ物語をネタバレ解説・まとめ・感想

今回は大ヒット作リングと」同時上映された続編映画「らせん」を紹介させて頂きました。

ホラーテイストが強かった「リング」に対し恐怖感は少し抑えられていましたが、主人公安藤を通して

人間の感情の部分にある恐怖、弱さ、愚かさを伝える事で「リング」とは違った良さを感じました。

本作は「リング」に続く続編として描かれていますが、その後上映された「リング2」は全くちがう

パラレルワールドとしての続編ですのでこちらもオススメです。

「リング」シリーズを見るなら時系列は無視して「リング」⇒「らせん」又は「リング2」⇒「リング0」の順で鑑賞する

のがオススメです。

映画三昧生活はこれからも多くの作品を紹介していきます。

一本でもあなたの映画三昧生活の楽しみが増える事を期待して執筆していきます。

それでは次回の記事でお会いしましょう。

ありがとうございました。

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