未知なるウィルスの恐怖と陰謀「アウトブレイク」から見る世界を解説
出典:amazon.co.jp
「人類の優位を脅かす最大の敵はウィルスである」
こう警告したのがノーベル賞学者 J・レダバーグである。
「コロナウィルス」が世界中に広がり多くの人々がウィルスの恐怖を体験している昨今。
目に見えない敵に我々はどう立ち向かうのか?
日本においては「ウィズコロナ」という言葉が当たり前になり、今や「コロナウィルス」との共存が
当り前になろうとしています。(*勿論、注意は必要ですが)
しかし映画の世界では共存不可能なウィルスに襲われる世界が描かれています。
映画「アウトブレイク」は現代の人類に対する警告ともいえる作品です。
恐ろしい感染力を持ち死傷率が異常なまでに高く、しかも変異をくり返す度に強力になる「モターバ・ウィルス」
アメリカ本土に上陸、遂には軍が導入される事態に、カルフォルニアの田舎町シーダー・クリークは戦場と化します。
「モターバ・ウィルス」の出現により多くの被害者が、そして明らかになっていく「モターバ・ウィルス」の影に潜む陰謀。
世の中には常に既得権を巡っての陰謀が存在します。自らの保身か人民の命か今天秤に掛けられます。
今回の映画三昧生活ではパニック映画とサスペンス映画の両面から考えさせられる映画「アウトブレイク」を
紹介させて頂きます。
主演は名優ダスティン・ホフマンに置き、モーガン・フリーマンやケヴィン・スペイシーなど主演クラスの俳優陣で固められています。
本記事では「アウトブレイク」の基本情報、おすすめポイント及び見どころ、ストーリーの順で執筆しています。
それでは早速、映画「アウトブレイク」の世界を見ていきましょう。
映画「アウトブレイク」基本情報
日本公開日:1995年4月29日
上映時間:127分
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
主な登場人物/出演者
(サム・ダニエルズ大佐)軍の医師、LEVEL4研究チームの指揮官/ダスティン・ホフマン
(ロビー・キーオ)医師でありダニエルズ大佐の元妻/レネ・ルッソ
(ビリー・フォード准将)ダニエルズ大佐の上官/モーガン・フリーマン
(ドナルド・マクリントック少将)ビリーの上官であり陸軍の生物兵器部門幹部/ドナルド・サザーランド
(ケイシー・シュラー中佐)ダニエルズ大佐の研究チームの一員/ケヴィン・スペイシー
(ソルト少佐)新たにダニエルズ大佐のチームに加わったメンバー/キューバ・グッデイング・Jr
(ジェイムズ・"ジンボ"・スコット)動物密売人/パトリック・デンプシー
(モターバ・ウィルス)劇中に登場する架空のウィルス/感染すると発熱し全身の消化管から出血し、数日で死を招く
「アウトブレイク」見どころ・おすすめポイント
・殺傷力が高く、変異をくり返すごとに狂暴になるウィルスの恐怖
偶然が重なりアメリカ本土に上陸したモターバ・ウィルス
本作に登場するモターバ・ウィルスはもちろん人間の目には写りません。
人間の10億分の1の大きさなのですが、感染者の体内で増えていき確実に死に追いやります。
その目に見えないモターバ・ウィルスにダニエルズ大佐をはじめ彼のチームが挑むのですが、治療の手立てが見つかりません。
しかも作中に変異を起こし、空気感染まで可能に進化します。
感染した人の変わりようは恐怖そのものです。
ダニエルズ大佐のチームも命の危険にさらされる事態に、ハラハラドキドキのパニック感サスペンス感がたまりません。
・複雑に交じり合った人間関係と陰謀
ダニエルズとロビーは元夫婦、離婚を機に別々の道を歩むのですが愛情は消えていません。そんな2人を優しく見守るケイシー。
一方ダニエルズとビリーはかつて勉強に励んだ同僚ですが、今は上司と部下の関係に
軍の秘密を守ろうとするビリー、秘密を明かそうとするダニエルズとの間に確執が生まれます。
緊急を要する事態で起きる人間の闘争、はたして敵はウィルスだけなのか最後まで目が離せません。
「アウトブレイク」ストーリー
1967年7月、ザイールモターバ川流域、アメリカ兵は戦いの最中、事態は深刻であった。
何故なら、傭兵キャンプでは謎のウィルスが発生し多くの兵が命を落していたのだ。
そこに医師が訪れた。彼らはウィルスに感染した兵の採決を行い助けるものと思われた。
しかし彼らのとった行動は・・・村に爆弾を落とし村ごとウィルスを封じ込める作戦だったのだ。
時は流れ現在、合衆国陸軍の伝染病医学研究所に勤めるダニエルズ大佐は妻のロビーとの別れの時を待っていた。
ダニエルズ大佐は、ワクリンの存在さえないウィルスの研究を行うLEVEL4での職務に携わっていた。
そんなある日、ダニエルズ大佐の元にビリー准将からの指令が言い渡された。
ザイールで出血を伴う疫病が発生したので調査をするよう命じられたのだ。
ダニエルズ大佐はロビーに犬を預けケイシー中佐、ソルト少佐と共にザイールに向かった。
現地では多くの村人が感染し亡くなっていた。その死様は他方から出血し無惨なものだった。感染者は2,3日で死に至る感染力と毒性だ。
村を焼き現地から帰る際に抑え込み完了の模様とビリーに報告を入れたが、ビリーに現状を報告するためパーティー会場に。
厳戒令を出すようビリーに提言するが聞き入ってもらえない。
時同じく村の近くで一匹のサルが捕獲され船で輸送されていた。
帰国しロビーの家に向かったダニエルズ、ロビーとの約束の日を過ぎロビーはカンカンに怒っていた。
ロビーは新天地CDCでダニエルズと同じ研究をする予定だった。程なく彼女は去っていった。
研究所では持ち帰ったウィルスの解明が始まった、その感染力にダニエルズ達は恐怖した。
そしてウィルスに「モターバ・ウィルス」と命名し、絶滅させると誓うのであった。
一方ビリーがLEVEL4に入り「モターバ・ウィルス」のサンプルを手にした。
ドナルド・マクリントック少将とビリーはウィルスの存在を知っている様だった。
かつて2人が村を犠牲にし手に入れたウィルスだったからだ。
マクリントック少将はダニエルズが気づく事を恐れ、任務から外すようビリーに命じた。
一方ザイールで捕獲されたサルはカルフォルニアに入港されていた。
動物密売人のジンボはサルを連れ出し、ジークフリートにあるルディーのペットショップに向かった。
ジンボは道中にかごに入っている猿に顔に水を掛けられた、そしてルディーは腕をひっかかれた。
その後、サルの注文ミスでサルはジンボの手によって森に離されたのだ。
「モターバ・ウィルス」の恐怖を知ったダニエルズはロビーに厳戒態勢をとるよう指示を出す。
ジンボは飛行機内で体調不良に陥る、そして彼女との再会の際キスをし意識を失い倒れ込む。
一方ルディーも倒れ病院に運び込まれたのだ。
しかも病院でルディーの血液検査をしていた医者があやまってルディーの血を浴びてしまった。ここから感染が始まったのだ。
ジンボ、ルディー、そして医者は映画館でウィルスをばら撒きそれぞれ亡くなっていった。
ダニエルズはチームを率いてジークフリートへと向かった、そしてロビーも。
感染は爆発的に増えていった。その後空気感染する変異を起こし遂にはダニエルズのチームにも被害者がでた。
まずケイシーが空気感染を続いてロビーが、ダニエルズは彼らを助けようと翻弄する。
しかし「モターバ・ウィルス」の存在を隠そうとするドナルド・マクリントック少将がダニエルズの前に立ちはだかる。
ウィルスの宿主はジンボが放ったサル、必死にサルを追うダニエルズ、ジークフリートの町ごと証拠隠滅を計ろうとするドナルド。
果たしてダニエルズはサルを見つけロビーを救えるのか、それともジークフリートごと闇に葬りさられるのか。
ウィルスの恐怖と人間の恐ろしさの結末には救いがあるのか・・・・
未知なるウィルスの恐怖と陰謀「アウトブレイク」から見る世界を解説・まとめ・感想
今回はサスペンス映画「アウトブレイク」を紹介させて頂きました。
時系列を追うごとに深まる恐怖と緊張に未知なるウィルスが絡まり、壮大な世界観が描かれていると感じました。
前途しましたが、「コロナウィルス」の発見時に僕はこの作品が頭をよぎりました。
映画の世界だけであってほしいのは、ウィルスと人間の欲望の両方だと警告されている気がします。
あなたは鑑賞してどう思われますか?
映画には様々なメッセージが含まれています。
しかもメッセージの受け取り方は人それぞれです。
これからも映画三昧生活では多くの映画作品を紹介していきますので、多くのメッセージを受け取ってください。
そしてあなたの人生に映画三昧生活が加わると幸いです。
それでは次回の記事でお会いしましょう。
ありがとうございました。