シリーズ完結、映画「最後の猿の惑星」の魅力を徹底解説!!
人間による猿の奴隷化、そして反旗を翻したした猿との戦争、そして猿の勝利。
悲惨な未来を描き続けた「猿の惑星」シリーズ、本作で遂に完結!!
今回のたけしゃんの映画三昧生活は「最後の猿の惑星」を徹底解説していきます。
本作は人間と猿の戦争を描いた「猿の惑星」のシリーズ5作品目にして最終章です。
かつて人間と猿の戦争は核をも使用しました。
その結果、荒廃した都市の地下には生き残った人間が住み、緑豊かな土地には温厚な猿と攻撃的なゴリラが住んでいます。
そして猿の町では人間が奴隷になって働いています。しかし平和(人間と猿の共存)を望む者たちも存在します。
一見平和に見える世界ですが、権力を望む新たな争いが勃発します。
それは再び世界を我が物にしようとする人間、シーザー(猿の指導者)から権力を奪おうとするゴリラ。
そして真の平和を望むシーザーによる三つ巴の争いです。
「猿の惑星」最後の戦いが始まります。最後に勝利を手にするのは誰なのか?
あなたは最後の最後まで目が放せない展開にくぎ付けになるでしょう。
初代「猿の惑星」が日本公開されたのが1968年、そして「最後の猿の惑星」の公開が1973年でした。
1年に1作づつ公開されていたと考えると、少し足早に感じます。
しかしそれは人気シリーズだったからと言えるでしょう。
そして本記事は「最後の猿の惑星」の基本情報→魅力おすすめポイントおすすめしたい人→ストーリー→まとめ考察の順で執筆しています。
「最後の猿の惑星」はもちろん、シリーズの魅力をお伝えします。
「最後の猿の惑星」基本情報
出典:シネマNAVI
・日本公開/1973年7月21日
・上映時間/86分(エクステンデッド版/97分)
・監督/J・リー・トンプソン
・主な登場人物/キャスト
・シーザー/ロディ・マクドウォール(本作の主人公、猿の指導者)
・リサ/ナタリー・トランディ(シーザーの妻)
・アルドー/クロード・エイキンス(ゴリラのボス、攻撃的な性格でシーザーと人間をは排除したいと考えている。)
・コーネリアス/ボビー・ポーター(シーザーとリサの子供、シーザーの亡き父親の名前と一緒。)
・ブルース・マクドナルド/オースティン・ストーカー(猿の町に住む人間、猿と人間が平等に暮らせる世界を望んでいる。)
・コルプ知事/セヴァーン・ダーデン(核戦争後に生き残った人間、猿から再び世界を人間のものにしようと企んでいる。)
「最後の猿の惑星」魅力おすすめポイント(こんな人に)
出典:
どらごんづ★Movie'z
❶納得のエンディングですが・・・
本作は現在(2670年)から猿の指導者シーザーの生きざまが語られていきます。
そして現在では猿と人間が共存する世界が描かれています。
シリーズの全てで猿と人間は争ってきましたが、最後はまぁハッピーエンドと言えるので安心できます。
しかし初代「猿の惑星」はこの後の世界を描いているので、一時的な平和と言えるでしょう。
後、ジーラとコーネリアスの存在も過去と未来に存在するので、パラレルワールドの未来かもしれません。
それが故に過去作品との繫がりも考えて鑑賞できるのが魅力です。
❷引き続きの登場人物の存在も嬉しい!!
主人公シーザーはもちろん、前作「猿の惑星・征服」にも登場したコルプは前作では警察署長でしたが、今回は知事として登場してます。
その姿は核兵器の影響を受けて少し変化して「続・猿の惑星」に登場した人間(ミュータント)化し始めています。
シーザーの妻リサも再登場。回想シーンではコーネリアス、ジーラも登場します。
そして続投ではありませんが前作でシーザーに協力したマクドナルド。今回は彼の弟が登場してシーザーの協力者になっています。
これは全作を通じて鑑賞していると嬉しい演出です。
「猿の惑星」をおすすめしたい人
❶シーリズ作品が好きで、どっぷりハマりたい!!
「猿の惑星」シリーズは前述した通り全5作の長編です。
1作目の「猿の惑星」だけは、1つの完結という意味で見終われるのですが、どうしてこんな世界になったの?と思う人は
かならず「続・猿の惑星」を見て欲しいです。
そこまでくると更に続きが気になってくるのは間違いなし、次の「新・猿の惑星」、「猿の惑星・征服」
そして今回紹介している「最後の猿の惑星」まで楽しみが続きます。
これがシーリズ作品の醍醐味なので、ゆっくり楽しんでください。
❷違う角度から作品を見たい
シリーズを通して人間と猿が争います。
しかし見方を変えれば、今も世界各国で起こっている人間同士の戦争、差別そのものと感じられます。
現実世界においての戦争、差別は決して許されるものではありません、これは誰しもが感じる事でしょう。
その思いが映画であるが故、物語に引き込まれ感情移入しいくので、新たな見方が出来るでしょう。
最後の猿の惑星ストーリー(*ネタバレありなので、まだ鑑賞してない人は飛ばしてください( ´艸`))
西暦2670年北アメリカ、立法者が子供たちに語っています。
かつて神が幸せに暮らせるように人間と猿をこの世に作ったと。しかし人間が裏切り戦争を始め、猿にまで敵意をむけ奴隷にしたと。
そして今から語られるのは偉大な猿の指導者シーザーの物語だと。
時は遡り2003年、人間と猿たちの戦いは核兵器まで使用し猿が人間を支配する世界になっていました。
シーザーは猿とゴリラの指導者となっています。
猿たちの世界では「猿は猿を殺さず」というのが絶対の教えでした。
そして言葉を話せるが文字が書けない者もいるため、に人間のエイブ教授が皆に学校で勉強を教えていました。
しかしゴリラの将軍アルドーは人間に対して嫌悪感を持ち、今の体制にも不満を持っていました。
その時事件がおきます。シーザーの息子コーネリアスが文章を書いた紙をアルドーが破きます。
エイブ教授は思わず「ノー」と言葉を発してしまいました。「ノー」は人間が猿を奴隷にしていた時に使っていた言葉で今は禁句です。
アルドーたちゴリラは怒って学校を荒しエイブ教授を追い詰めました。しかしシーザーが止めに入って何とかその場は収まりました。
しかしアルドーは怒りが収まっておらず、渋々その場を去っていきました。
その後、一部始終を見ていたマクドナルドがシーザーと語ります。彼はかつてシーザーを手助けしたマクドナルドの弟です。
シーザーは悩んでいました。善を栄さすためには悪を殺してもいいのか?
その答えを亡き両親に聞きたいと思っていました。
するとマクドナルドがシーザーの両親、コーネリアスとジーラが未来について話しているビデオテープが、死んだ都市の地下の保管所にあると伝えます。
話しを聞いたシーザーは都市に行きたいと思います、しかし都市は核爆弾の放射能で危険です。
そこで知識豊富な猿のバージルを連れてシーザー、マクドナルドの3人で都市にいく事をきめました。
そして武器と食料を手にしたシーザーは夜のうちに町を出ました。(旅は3日の予定です。)
砂漠の野を歩き3人はついに都市に到着しました。その様は廃墟と呼ぶにふさわしいものでした。
シーザーはマクドナルドの誘導で地下の保管所に向います。
そして地下には核爆弾から逃れた人間が住んでいました。しかし彼らは被爆していたのです。
人間の指導者(支配者)はコルプ知事です。
地下を進むにつれて放射能の濃度は上がっていきます。先を急がねばなりません。
しかし、シーザーら3人は人間が設置したセンサーにかかり侵入した事がバレてしまいます。
モニターでシーザーを確認したコルプ知事は、シーザーらが再征服しにきたのだと思いました。
そして3人は遂に保管所に到着しテープを発見します。
その間にコルプ知事は3人を捕えるよう指示をだします。
シーザーはビデオテープを見ています、初めて見る両親の姿、そして地球滅亡が3950年である事を知ります。
地球が終わる事を知った3人でしたが、バージルは未来はわからないが選ぶことは出来ると言います。
そしてシーザーは未来を変える決意をします。
この時シーザーたちは監視されている事に気づきました。
コルプ知事からは3人の射殺命令がでました。
人間は容赦なく銃で撃ってきます、多勢に無勢でしたが3人は1人の人間も殺すことなく無事に都市を脱出しました。
3人に逃げられたコープ知事は猿たちを全滅させるために、偵察隊を用意し3人の後を尾行するよう指示をだしました。
猿の町ではコーネリアスが友達と戦争ゴッコで遊んでいます。しかし母親のリサに戒められます。
「戦争は遊びじゃない」と、それは父親シーザーの言葉でした。
猿の町に人間の偵察隊3人が近づいて町を偵察しています。
人間の接近を知らないシーザーは委員を集め集会を開き、都市で見てきたことを話します。
その席にマクドナルドら人間を2人招いたのですが、アルドーらゴリラは人間が参加することに反発し集会を出ていきました。
その頃、都市では戦いを止めようとする者がコルプ知事に意見を言っていました。
しかし偵察隊が帰ってきて猿たちが都市に侵攻してくると伝えたのでした。
これでコルプ知事の考えが決まります、先制攻撃を行うことに。
夜、リサはシーザーに言いました、革命の夜に誓った事を。
人間と平和に暮らすと決めたことを、その誓を破るのかと。
しかしシーザーは都市で見た人間は、ミュータント化し異常になり好戦的になっていると言います。
そして銃で攻撃されたとも。
それに対してリサは、シーザーたちが都市に侵入したのが原因なのではと言い、何も話さず戦うのかと悲しみます。
しかし人間たちは戦争の準備にかかっています。
猿の町では、コーネリアスが逃げ出したペットのリスの後を追って家を出ます。
リスの行方を木を伝い追っていたコーネリアス、その時偶然アルドー率いるゴリラたちが銃と権力を手に入れようと集まっている場所に出くわします。
そしてアルドーは銃を手にして人間と戦おうと他のゴリラたちを煽っています。
しかも、その後シーザーを倒そうと言っています。
木の上でこの話を聞いていたコーネリアスが、ゴリラたちに見つかってしまったのです。
秘密の話を聞かれたアルドーは口封じのため木に登りコーネリアスを追います。
逃げるコーネリアスでしたが、アルドーに木の枝を斬られ地面の墜落します。
木から落ちたコーネリアスをリサが発見します。
朝になり人間たちの進行は猿の町の近くまで来ていました。
一方、コーネリアスの墜落についてマクドナルドは木の枝を見て折れたのではなく、切られたものだと知ります。
コーネリアスは重体です、医者が診ているのですが望みは少ないとリサに告げます。
一方、人間の進軍を発見したゴリラ2匹が1人の人間を殺します。
しかしコルプ知事に姿を見られ、砲撃を受け1匹は死亡もう1匹は負傷しましたが町にたどり着きます。
知らせを聞いたアルドーが戦闘準備と人間をオリに入れるよう指示しました。
そして銃を手に入れるため武器を管理しているマンデマスの元に向い、力づくで武器を奪っていきました。
全ての経緯を聞いたシーザー、その時シーザーに命を狙っているものがいる事を告げコーネリアスは息絶えます。
悲しむシーザーとリサ、しかし人間は攻撃準備を進めていました。そして人間の攻撃が始まりました。
シーザーは皆にバリケードまで逃げるよう指示します、そして銃を手にした猿たちも反撃にでます。
人間の砲撃は家を焼き払っていきます。そしてシーザーは後退の指示を出すのでした。
勢いづいた人間の軍は進撃を続けます。
町に着いた人間たち、そこには無数の猿たちが倒れていました。
そこでコルプ知事はシーザーを発見し銃を向け囲みます。
その時リサが「やめて」と叫びます。驚くコルプ知事、1人の猿が火炎瓶を車に投げ込み炎上します。
そしてシーザーの反撃の命令と共に、倒れていた猿たちが起き上がり反撃を開始します。
人間は網で囚われたりして生け捕りにされてしまいます。
コルプ知事は車に乗り込み命かながら町を出ました。
シーザーは追撃を止めましたが、アルドー率いるゴリラが車を襲いコルプ知事は殺害されました。
戦いは終わりました。町ではシーザーが皆に称えられています。
シーザーは人間を解放するよう命じます。しかしアーマンドが現れ部下たちに人間たちを殺すように命じます。
そしてシーザーをも殺すと言い話します。
しばらく睨み合いが続きますが、「猿は猿を殺さない」とバージルが言いゴリラたちは武器を下げます。
更にアルドーがコーネリアスを殺害したと打ち明けます。
すると皆がアルドーを責め立てます。
追い詰められたアルドーは木に登り逃げます。
しかしシーザーも木に登りアルドーを追い詰めます。
最後はアルドーは刀でシーザーに襲い掛かりますが、刀を封ずられ態勢を崩し木から落下して死亡しました。
シーザーは、復讐のためなら殺しも許されるのかとバージルに問います。
その答えは未来が決めるとの事でした。
シーザーは捕らえられた人間を解放しマクドナルドからお礼の言葉と、平等で愛しあう関係を求められます。
それには辛抱強く待つ事が大事だと。
そして未来に向けた再建が始まりました。
時は流れ再び2670年、我々はまだ待っていると立法者が言います。
しかし、そこには猿と人間が平和に暮らしている世界があります。
そして彼らの背後に立つシーザーの銅像が涙を流しているのでした。
シリーズ完結、最後の猿の惑星の魅力を紹介!地球に平和は訪れるのか・まとめ考察
今回は「猿の惑星」シリーズ完結作「最後の猿の惑星」を紹介させて頂きました。
シリーズを通して思うことは、平和は常に権力争いと隣り合わせであるという事です。
これは映画の世界だけではなく、現実世界でも同じことだという事実です。
権力争いは戦争に発展してしまう恐れがある事を「猿の惑星」シリーズから改めて学びました。
平和な世界が続く事を強く望みます。
さて一般的な本作の評価ですが、興行収入$8,844,595と「猿の惑星」と比べると劣ります。
しかし、本作品を鑑賞して始めてストーリーが繫がるのでファンの支持は高めです。
是非、「猿の惑星」シリーズを順に鑑賞して下さい、必ず「最後の猿の惑星」まで鑑賞してしまうでしょう( ´艸`)
またシリーズはリメイク版、リブート映画が作成され新たなファンを得て大ヒットしていますので、こちらと見比べてみるのも楽しみになります。
たけしゃんの映画三昧生活では、これからも多くの名作(迷作)を紹介していきます。
あなたの映画三昧生活が始まる事を期待しています。
それでは次回の記事でお会いしましょう。