豪華俳優陣によるハードボイルドアクション「ブラックレイン」を解説
出典:フィルマークス映画
こんにちは、たけしゃんです。
今回の映画三昧生活は、映画「ブラックレイン」を紹介していきます。
物語はニューク殺人課刑事ニックと同僚のチャーリーの2人が殺人犯佐藤を追いニューヨークから、舞台を日本に変えて
日本警察の松本と共に、佐藤の逮捕までを描くハードボイルドアクション作品です。
出演者も豪華でマイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、日本からは高倉健、松田勇作などの名優が参加。
その他にも日本人俳優が多く出演しており、舞台も大阪が中心になっているのでアメリカ映画ですがとても親近感も感じられます。
なお松田優作の映画作品としては、本作「ブラックレイン」が遺作になっています。
派手な銃撃戦や格闘シーンのカッコよさは勿論、登場人物の拝啓も丁寧に描かれ物語に引き込まれます。
更に劇中のアメリカと日本の文化の違い、考え方の違いによるもどかしさが切なく、時に怒りすら覚えるでしょう。
作中の終盤に「ブラックレイン」とは何か語られるのですが、ショッキングな意味合いで物語に深みを増します。
それでは映画「ブラックレイン」のおすすめポイント・ストーリーの順で解説していきます。
ブラックレインおすすめポイント・見て欲しい人
・豪華俳優陣による、奥深い演技
先にも述べた様に本作はハリウッドスターは勿論、日本からは高倉健、松田優作をはじめ
内田裕也、ガッツ石松、安岡力也、小野みゆきなどなどの俳優が出演しています。
紹介したマイケル・ダグラスとアンディ・ガルシアはニューク殺人課の刑事、日本人俳優は高倉健以外は
ほぼ暴力団役となっていますが、それぞれの役があまりにもハマリすぎて現実にありそうな感じで仕上がっています。
物語の序盤ではマイケル・ダグラス演じる(ニック)と高倉健が演じる(松本)はお互いを嫌っているが、
物語が進むにつれ友情が芽生えていき、最後のシーンには本当の友情がうまれるのですが、最高に渋いシーンになっており感動するでしょう。
尚、本記事を執筆している2022年現在には、亡くなられた俳優も多くおられるので、改めて演技力の凄さを感じます。
・ブラックレインの名に込められた深い意味
物語の流れとしては、ニューヨークの殺人課の刑事と抗争を起こしている暴力団との衝突を描いているのですが
ブラックレインという言葉には大きな意味を含んでいます。
それは日米関係を表す意味でも考えさせられる言葉です。
その意味は本作を見て、感じ取ってみて下さい。
・渋いハードボイルドアクションが好きな人には、特にお薦めです
多くの人にお薦めなんですが特に俳優陣の渋さが際立ち、迫力あるシーンも多いので基本的にアクション映画が好きな人
には特にお薦めです。
銃撃戦やバイクに乗って戦うシーンは見ものです。
ブラックレイン基本情報
日本公開日:1989年10月7日
上映時間:125分
監督:リドリー・スコット
主な登場人物
(ニック・コンクリン):マイケル・ダグラス
(チャーリー・ビンセント):アンディ・ガルシア
(松本 正博):高倉 健
(佐藤 浩史):松田 優作
(菅井 国雄):若山 富三郎
(ジョイス):ケイト・キャプショー
ストーリー
ニューク警察殺人課の凄腕刑事ニックは、離婚をして子供の養育費などお金がかかる生活をしていました。
そんな彼は金に関する汚職の疑いをかけられている。
同僚で気の合うチャーリーは、ニックの良き理解者だ。
ある日ニックはチャーリーと2人で、暴力団も利用する店で食事をしていた。
そこに1人の日本人の男が現れ、2人を殺害し何かを奪って子分と逃走しようとした
ニックとチャーリーは彼らを追い、戦いの末実行犯の男佐藤を逮捕した。しかしその男を日本に送り返す事に。
納得のいかないニックであったが、自身も今汚職の件で疑われているので、チャーリーと2人で日本に
送り返すため日本に向かった。
日本に着いた時、飛行機に乗ってきた警察に扮した佐藤の子分にまんまと騙され、取り逃がしてしまう。
去り際にニックとチャーリーを標的にする様なポーズをとり、佐藤は逃げていった。
日本の大阪警察ではニックら2人は外国人なので警察としての職務は出来ないと告げられる。
そして日本に滞在する事は認められたが、銃は取り上げられ監査人として松本を同行させられる事に。
事件が起きたクラブで殺人事件が・・殺されたのは空港で見たニセ気警官だった。口にはアメリカの紙幣を入れられていた。
ここでも2人は邪魔者に、しかしニックは店のホステスのジョイスと接触する。
ジョイスもニックのミスを知っていた。彼女はシカゴから来た外国人だ。
ジョイスは今、佐藤と彼の元ボスである菅井との戦争中だという事をニックに告げる。
事件現場を後にしたニックとチャーリーは歩いてホテルに向かう事に、その姿を何者かが見ていた。
夜の町を歩くニックたちの前をバイクにのった集団が現れ、何をするわけも無く彼らを囲んで去っていった。
翌朝、大阪警察と共に佐藤のアジトに向かった。
現場では佐藤の子分たちが反抗してきたが鎮圧、特になにも成果は上がらなかった。
ニックは机にアッタアメリカ紙幣を手にした。しかしその様子を松本は見ていた。
ニックは屋台で取った札を火で焼いた、そしてニセ札だと確信したのだ。
警察では松本がニックを盗人と言った。ニューヨークの事も彼は知っていた。
部長に呼ばれたニックは、部長の前で紙幣を燃やしニセ札である事を証明した。
そしてこれが抗争の理由だと告げた。
その夜、ニックとチャーリーそして松本は事件があったクラブに来ていた。
仲良く飲もうとチャーリーは言うが、ニックと松本の仲は最悪だ。
ニックはジョイスを見つけ手助けしてくれと頼む。店には子分を引き連れ菅井がやって来た。
気分の乗ったチャーリーは松本と歌を披露した。
帰り道チャーリーはバイクに乗った男にコートを奪われる。
ほっとけと言うニックであったが、パスポートが入っているとチャーリーは追いかけた。
ニックも後からチャーリーを追ったが、チャーリーは複数のバイクに乗った集団に囲まれ
ドスで刺され、最後はニックの目の前で佐藤に首を斬られ死んだ。
失意の中にあったニック、ジョイスが彼を部屋に招き入れ彼の話を聞いた。チャーリーの事を。
夜が明け松本が現れた、ニックに話があると。
そして日本のしきたりで亡くなった人の遺品を1つを貰う事を告げ、ニックはチャーリーの銃を受け取った。
そして松本と2人でもう一度佐藤のアジトに行きたいと。
アジトに着いたニックは、怒りと共にアジトの中で何かを探そうといていた。
そしてスパンコールを見つけた。
それはクラブで事件があった日店にいたホステスの物だった。
ニックと松本は彼女をつけた。
彼女は部屋に戻り出てこない、その間ニックと松本は屋台で食事を食べた。
松本はニュークでの汚職疑惑について聞いた。金を盗んだのかを、ニックは正直に盗んだと答えた、そして後悔していると。
そしてチャーリーはその事は知らなかったと。
松本は盗みはチャーリーを汚すと、そして自分までもと。
朝、彼女が出てきた。
2人は追跡を開始した、人込みを歩き距離をとって。
彼女は銀行から紙幣を取出し銀行から出てきた。
その時チャーリーをバイクで囲んだ男が現れ、彼女から何かを受け取り去っていった。
ニックたちもタクシーで男を追走、そして何かが待つ工場についた。
工場に潜入したニックと松本、そこには佐藤と菅井がいた。
ニセ札の原板の表面と裏面、佐藤は原板の1つを佐藤はニューヨークで奪ったのだ。
その事が原因になり抗争が始まったのだ。
原板を返すよう要求する菅井、新しいシマを要求する佐藤、交渉は決裂寸前であった。
一方潜入したニックと松本は佐藤の子分に気づかれ、襲撃される。
広く見通しの悪い工場内、佐藤の作戦は声を出しながら混乱させながら2人を狙うものだった。
何とか危機を回避したニックであったが佐藤を取り逃がし、現場に訪れた警察に身柄を拘束されていまう。
しかも強制送還で戻って来たら逮捕するとも告げられた。松本はただ見守ることしか出来なかった。
強制送還される飛行機の中、ニックは何とか飛行機を降り松本の家を訪ねた。
松本は事件がキッカケで定職処分になっていた。
松本の協力を得たいニック、しかし松本はニックの様にはなれない、なりたいと思ったがなれないと。
ニックはジョイスを訪ねてた。菅井の居場所を聞くために。
ジョイスは菅井ゴルフの練習をしている場所をニックに教えた。ニックは菅井の元に・・・
警戒されるニックであったが、菅井に連れ去られ菅井の自宅へ。外では松本が様子をうかがっていた。
菅井はニックに語りかけた。ニックはニセ札を菅井に渡したのだ。
菅井は言う、10歳の時防空壕にいた外にでると町は無くなり、「黒い雨」(ブラックレイン)が降っていたと。
アメリカは黒い雨を降らし、そして価値観を押し付けたと。
日本人は自分を見失い、多くの佐藤の様な者が現れたと。そして菅井は仕返しをすると。
ニックは原板を佐藤から奪って渡すから、佐藤の居場所を教えてくれと伝える。
菅井は親分衆を集めて、今回の抗争を終わらす会議の場を設けると。
そこには佐藤も子分を連れて現れる。
密かに身を隠し佐藤を待つニック、次々と親分が現れる。
何者かがニックの背後から襲いかかる、しかし助けが入ってニックは助かる。
そう松本だったのだ。ニックを襲ったのは農民に扮した佐藤の子分だった。
佐藤の子分は、前もって会議の場に紛れていたのだ。
ニックは松本にサポートを頼み、会議の場に潜入を心みる事に。
会議の場に佐藤が現れた。
慎重に場に近づくニックと松本。
会議の場で佐藤は、菅井から新たな盃を受けるため原板を渡し、ケジメをつけるため指をつめた。
佐藤の子分が動き始めた、会議の場は慌ただしくなってくる。
佐藤は菅井の盃を受け取るとため菅井に近づいたその時、佐藤はドスで菅井の手を射した。
そして銃撃戦が始まった。
外にいた松本も応戦、バイクに乗り逃げる佐藤、追いかけるニック。
2人はバイクから転倒、そして掴み合いから殴り合いに、
最後はニックが佐藤を追い込み、とどめを誘うとしたが、なんとニックは佐藤を警察に連行し引き渡したのだ。
ニックと松本は認められ章を受け取った。そして互いを認め合った。
ニックは協力してくれたジョイスとキスを交わし、別れを告げた。
空港では松本がニックを見送りに来ていた。結局ニセ札の原板は見つからなかった。
互いにプレゼントを渡し固い握手を交わす。
ニックからのプレゼントを見た松本、中には原板が・・・
そして笑顔で2人は別れた。
ここで物語は幕を閉じた。
豪華俳優陣によるハードボイルドアクション「ブラックレイン」まとめ・感想
今回は映画「ブラックレイン」を紹介させて頂きました。
ハリウッド映画に日本の豪華俳優陣が出演する事で、公開当時は大きな話題を呼んだ事を思い出しています。
先述した通り松田優作さんの遺作だったのですが、撮影の時には既に癌が見つかっていたのでした。
しかしその事を知っていたのは共演した安岡力也さんだけっだたと知り、松田優作をよりカッコよく思いました。
派手なアクション映画としても好きな作品ですが、登場人物たちの友情が描かれている部分が特に好きな作品です。
是非、鑑賞して豪華俳優陣の演技に引き込まれて下さい。
これからも映画三昧生活になる為の作品を紹介していきます。
それでは次回の記事でお会いしましょう。ありがとうございました。